エアブラシの話その4


 5月の見本市でHGエアーブラシの新作が発表になりました。今度はどこが変わったのでしょう?タミヤのガイドでは、外見がUと同じで口径だけが0.3mmに戻ったような印象を受けます。


ガイドの図

 以前、初代HGを「格好よくて売りやすい」という理由で細いニードルカバーを採用したかったという話を聞いておりましたので、それを実現したのでしょうか?セールスポイントとしては、

■メインレバーは操作がしやすいR形状とし、滑り止め加工を施して使いやすさをいっそう追求

 とあります。図を見る限り変わりないような…。


あっ、図をよく見ると「U」のものが掲載されてます。
実物を調べてみました。



ホビーショーの実物です。
まだ試作品なので、どこにもメーカー名、形式が刻印されていません。

確かにレバーが変わっています。
長く、そして指が当たるベースは厚みが増え、傾斜がつけられています。

 今までのHGシリーズは、人差し指操作でニードル開放していくと第一関節が逆向きになり、指の負担が増えていました。確かに長時間その状態ですと、体に悪そうです。


今回の形状変更で指に負担が少なくなったと思います。
おそらくこれをもっと発展させると
エアテックス「コラーニ」のレバーになるのでしょうね。

ニードルについては僕の予想通り、Uの0.26mm+細ニードルカバーを
0.28mm+広ニードルカバーへ戻しただけでした。


さて、ガイドにまったく記述がありませんが、大きく違う点が2つあります。


1つ目はニードルアジャスター。
ニードルアジャスター付きテールキャップは、
一見Uのものと同じですが、中身が違っているのです。

非常に軽い力で回るようになり、微調整が利くようになりました。
これは従来、高粘度グリスのみで構成していたものを
Oリング+低粘度グリスで構成したのだそうです。
これは使っていて気持ちいいですね。

そして2つ目は完全分解を容易にする変更です。


レバープッシュとニードルチャックが一体になり、
構造が簡単になりました。


これで分解時、ピンセットが不要になりますね。


この変更により本体内部も変更になりました。

V部品の互換性について。

部品名 互換
ニードル 可能。ワイド以外に適応する。
レバー 可能。シングル、トリガー以外に適応する。
レパープッシュ+ニードルチャック 不可。
ニードルアジャスター付きテールキャップ 可能。シングル以外に適応する。

 部品請求でカスタマイズしてみるのもよいでしょう。メンテナンス依頼時に変換を申し出ることもできますが、技術料が別途生じるのは以前と変わりません。また、初代とUの部品は製造元ビービーリッチが製造を止めない限り、今後も供給するそうです。


 最後に、タミヤの営業さんに意見具申して置きました。これらのことは聞かないと説明していただけません。非常に損をしていると思います。誰もがタミヤニュースの読者とは限りませんし(笑)、もっとアピールしたほうがいいと思いますよ。

 それから雑談の中で出た話ですが、タミヤとしてはトリガーのよさを判っていただけないのが残念だとか。ダブルアクションばかり取り上げられるのは雑誌の影響が大きいと、意見が一致しました。

ペ「この新作の登場でUは絶版ですか。Uは2006年5月発表でしたから、非常に短命でしたね」
タ「実は口径が表記と違うという苦情が入りまして、それでVを…」

 すみません。僕の記事が少し影響してるかもしれません。(汗) 

Text:ペルシャたろー
08/05/23


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