HOW TO BUILD GUNDAM


MG1/100ガンダムVer.2.0

「設定重視」ペルシャたろー

 7月26日発売予定のキットです。やむを得ない事情で5日以内に完成しなかったため、今回はこちらで紹介します。サンプルは6月28日にいただいたのですが、製作中の湿度が異常に高く、エアコンをつけていても「かぶり」が発生(塗装ブースが外と面しているので付近の湿度が下がりきらなかったと思われます)、塗りなおしを余儀なくされてしまったのです。代わりにいつもより詳しく、製作中に気付いた点を書いてみたいと思います。

革命的な点
■パッケージ
 ボックスアートが今までの「CADデータ+塗り絵」から手描きの味がある「絵」になった。
■部品先端
 アンテナが最初からとがっていて、修正が要らない。
■バンダイエッジ
 バンダイの設計上発生していた部品をかさ上げしているような成型、いわゆるバンダイエッジがパンツのすそ部分に僅かに残っている程度で、他に見当たらない。
■プロポーション
 関節の比率がMGガンダムで初めて人間と同じ比率(安彦良和描くところの人間を元にした比率)になった。
■足の甲
 初めて足の甲の反りが再現された。

推奨工具
■薄刃ニッパー
■デザインナイフ
■紙やすり「400」「600」「1000」番

 サフレスの場合「1200」までかけます。
■タミヤITEM 87096サーフェイサーホワイト40mlビン入り又は瞬間接着剤(上塗りに影響しないもの)
 ヒケの処理に使います。
■エアブラシ
 可動部分はエアブラシがあったほうがいいと思います。
■各種高隠ぺい力の塗料
 部品あわせがタイトな部分がありますので、なるべく塗膜を薄くするのに便利です。


変更点
 本当はサンプルとしてやってはいけないことですが、ザク同様好きな機体なので我慢できませんでした。(笑)
■マスク
 頬に当たる部分に従来製品同様、筋彫りが入っています。これは設定に近い今回の頭部でとても違和感があり、直してしまいました。筋彫りを入れたのはマスクの角度が浅く、メリハリが足りないためと思われます。ここは下図のように角度を深くします。ヤスリ3分ほどで加工できます。

■足の甲

 フレームを見せるための切り欠きを1.2mmプラ版で塞ぎました。サイズは下図の大きさでいけます。もともとこの部分は可動にほとんど関係の無い切り欠き(前面シリンダーが干渉するのは1.5mmほど)で、僕は塞いだほうが綺麗に感じましたので。


説明書組み立ての変更点
■コアファイターの機首部
 説明書の手順で組み立てると部品「B1」にムリがかかり、白くなったり、場合によって(墨入れ等で溶剤使用時)は破損する可能性があります。下図の手順がいいと思います。


変更


ここまで組んだ状態で


B1の斜め下からくぐらせます。
この手順でもキャノピー「C1」は取り付けられます。


■胸部コクピットハッチ
 説明書の手順だと部品「B5」は塗装後はめ込むことが困難です。塗装するときは組んでから行ったほうがいいでしょう。


パチン、の通りとてもタイトです。塗装後だとB4側が剥げてしまいます。


ヤスリで消えないヒケ
 部品点数低下の反面、ヒケがとても多いです。大抵は紙やすりで修正可能ですが、以下の部分はヤスリだけで修正できません。残しておくとおもちゃっぽいので修正をおすすめします。ここは上記タミヤITEM 87096サーフェイサーホワイト40mlビン入り又は瞬間接着剤(上塗りに影響しないもの)で、埋めた後、整形してください。
■胸前後

 
B8側面は反対側にもあります。

ヘリウムコア(キャラメル)の内2つ

■コアファイター胴体上・側面

 
D8側面は反対側にもあります。

上腕


F10側面は反対側にもあります。


その他組み立ての注意
 以下のところに注意。

■工程1<1>

■工程2<8>
 部品が小さいのでヤスリがけ中にピーンと。(笑)

■工程3<2>
 ガンダムもザクと同じく防眩処理した方がよいと思います。

■工程4<1>〜<2>
 見える場所だけ処理して省力化。
 

■工程4<5>
 指も小さくて無くしやすく、ヤスリがけしにくいので、スラスター同様、組んでから処理すると簡単です。

■工程7<2>

■工程8<1>と10<1>
 省力化その2。どちらもゲート部分が見えなくなります。

■工程18<1>
 D21を上手く使うとD22のマスキングが楽になります。

塗装を推奨しない場所
■コアファイター
 機首の一部が塗装しても剥げます。コクピット自動回転機構を止めれば(ヤスリ1本で修正可能)大丈夫かと思いますが…。
■シールドのぞき窓
 のぞき窓のスライド「D21」はとてもタイトです。可動させるならヤスリで修正したほうが良いでしょう。


シールが入っていますが、肝心な物が足りないです。
それはコアファイター垂直尾翼の「白」シールです。
塗装の際のマスキングにも役立つので入れて欲しかったです。

どうせならタミヤみたいにキャノピーマスキングテープも入れてください。


僕が購入したなら
 今までのガンダムキットでもっとも僕好みな造型ですが、いくつか修正したい点があります。
■頭部側面形
 正面はかなりいいですが側面が今ひとつ。特に後方下部が絞られてます。もう少し設定に近づけたい部分です。何体も作りたいので1つ作って複製ですね。

■胸が狭く見える
 胸の幅は比率を見ると1/144プロトタイプガンダム同様、設定を再現しているものの、狭く見えます。C面が無いのに入れてしまったのに加え、腹は設定の六角形断面を再現しているものの角度が浅く、それにつながる胸の角度も浅くなり、ダクトが正方形に近くなってしまったのが原因と思います。

■胸から腹部の厚み
 上記胸幅が狭く見える問題とかかわっていますが、コアファイター内蔵に加え、「背骨」があるためやや厚く、結果的にむっちりしています。コアファイター内蔵をオミットして、胸、腹部の厚みを中心で2〜3mm詰めると安彦画に近づくと思います。

■腕のメリハリ
 上腕と前腕がほぼ同じ太さになっています。前腕も少し長いと思います。多分Gアーマーと武器の都合でこの太さになったものと思います。肩アーマーも少し厚みが欲しいところです。前腕はプラ板箱組み→複製、肩アーマーは0.5mmmプラ板貼り付けで修正したいです。


実は最初フレームを薄いグレーや白にしてみたのですが、
形状が余計にぼけてしまったため、濃いグレーにしたのです。

■つま先とすねの関係
 初代MGから無視され続けているところです。本来すねからつま先へ流れるようにラインがつながり、接点にくるぶしアーマーが乗るデザイン。今回もラインは崩れたままです。すね側のフレーム接続部を前進させるのを考えましたが、くるぶしアーマーも前進してしまうので面倒です。一番いいのは靴のポリキャップを後ろにずらすことですが(靴だけが前進する)、直すのは容易ではありません。足の甲の反りは見ていて気持ちいいので、何とか生かしたいですね。甲の再現と共に、くるぶしアーマーの反りも再現して欲しかったです。…足裏のスラスターはいつになったら前後同じ大きさになってくれるのでしょう?大きさを変える意味が判りません。(笑)

■腰パンツ部
 分割は今までのMGフォーマットを維持する上で奇抜なことができなかったのでしょう。僕は股関節の接続法を変え、一体型にしたいです。分割を維持するにしてもHGUCガンキャノンタイプにして欲しかったですね。他にヘリウムコアの厚みが足りないようなので、0.5〜1.0mmプラ板貼り付けで厚みを増したいです。


最後に
 アニメのイメージで塗ってみました。主な使用色はMr.カラーで、白:GX1、赤:GX3、黄:113、青:34、ライフル/ランドセル:72、手首:126、フレーム:GC101、シールド裏:GX3+29です。手首の緑は劇中のメカ色(ジオングの腕フレーム、ガンキャノンの手首など。機体内部色と解釈)なので外せないポイントだと思ってます。それから考えるとGC101のところは全部126でもよかったかもしれませんね。主流じゃないですけど、劇中にはリアルだと思います。

 そうそう、∀やユニコーンで不満だったABSフレームの勘合がやや緩くなっていて、仮組み可能になっています。プラも∀より柔らかいのがよかったです。リアルタイプ筋彫りも楽ですよ。

08/07/10

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